省エネ効果は価格に還元！激安を実現する強い味方[Case514]

　愛媛県伊予郡にあるエキサイトスーパーTANAKAはメディアでも複数回にわたり紹介される有名店。2013年に保安監視サービスを導入後、日本テクノの営業担当が親身に相談に乗ってくれたことから2020年の契約更新時にSMARTMETER ERIA（以下、ERIA）を追加導入し、電気を「見える化」した。代表取締役の田中潤氏は「お客さまに買い物を楽しんでほしい」という信条を大切にしている。多少の暑さ・寒さは「安さに還元されている」と理解を得られているが、買い物に支障が出るほどの不便は感じさせたくない。日本テクノの営業担当と二人三脚の省エネが始まった。

　田中氏はERIAの「キャラクターの表情で電気の使い過ぎを知らせてくれる」機能を気に入っている。電気に詳しくなくても一目で状況を把握できるからだ。季節や店舗の繁忙・閑散期に応じた適切なデマンド値を日本テクノの営業担当とこまめに相談して設定している。警報が鳴ると不要な照明を消すなど地道な取り組みを行う一方で、設備改善にも積極的だ。2023年には約20年間使い続けた冷蔵・冷凍ケースをすべて省エネタイプの製品に入れ替えた。15台ほどの設備を一挙に入れ替えたため、使用電力量の低減効果には目を見張るものがあった。

　同社のピークは夏の15時頃。建物の構造と屋根の材質の影響で昼間は気温が上昇しやすいが、屋上一面に太陽光発電のパネルを敷き詰めると遮熱の効果を発揮した。売電による電気料金の低減を目的として導入したため、思わぬ副産物だった。また、以前はすべて開放していた店頭を全面ガラス張りに改装し入口を設けたことによる冷房効率の向上も大きい。店舗裏手の搬入口も開け放していたが、営業担当からの助言で夏は扉を閉めることに。最近はERIAの警報が鳴ることも少なくなった。さらに省エネ効果が得られるポイントがないか模索は続く。