快適な院内と省エネを同時に実現[Case203]

かつが整形外科クリニック

香川県高松市

医療・福祉関連

四国

従業員21~50名

スタッフの連携

スマートクロック

スマートメーターエリア

夏の取り組み

機器稼働の見直し

照明関連

省エネの達人『企業編』

空調管理

設備改善

電力コンサルティング

香川県高松市にあるかつが整形外科クリニックは、1999年に開業。「明るく解放的な病院」をテーマに天井を高く、窓が大きく設計されているのが特長だ。さらに大きな病院にも負けない最新鋭の検査・治療機器を揃え、症状に合わせた適切な治療を当日予約なしでも受けられるとあって人気を集めている。同院では2009年から地球環境保護のため省エネ活動を始めており、2011年9月からはSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)とSMART CLOCKを活用した取り組みを推進している。院長の西山徹氏に話を伺った。

見える化がもたらした省エネ成功のポイント

「ウィークリータイマー」を使った省エネ術

同クリニックでは、電化製品の電源を設定時間に合わせて自動でオン・オフする機械「ウィークリータイマー」を使用している。5台ある給湯器すべてにこの機械を取り付け、電源が入っている時間を以前の半分以下に短縮し、さらに7台の温水洗浄便座にも設置し省エネ成果を出した。また、サーキュレーターやシーリングファンを設置することで空気を循環させ、使用電力量を低減させている。

  • ERIA・SMART CLOCK導入のきっかけ
  • 空調の風を循環して快適な院内へ
  • 場所ごとに設定温度を調整
  • ウィークリータイマーの活用

導入効果

導入時期 2011年9月(取材時期 2013年1月)
契約電力 56kW(2011年)⇒46kW(2012年)
17.8% DOWN!
使用電力量 14万5,129kWh(2010年9月~2011年8月)
⇒12万5,023kWh(2011年9月~2012年8月)
13.9% DOWN!

ERIA・SMART CLOCK導入のきっかけ

かつが整形外科クリニックの西山徹氏は、院長として病院を経営するかたわら、環境問題についても高い関心をもっており、2009年から地球温暖化対策の一環として照明を中心に省エネ活動を行ってきた。2011年3月の東日本大震災を契機に、さらなる省エネルギーの重要性を感じ、2011年9月にSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)とSMART CLOCKを導入。本格的な活動に乗り出した。ERIA導入当初は、警報が鳴ると受付やリハビリスタッフが空調のもとへ一目散に走り、稼働を止めたり、設定温度の調整を行ったりした。最初のころは設定値が低すぎたのか警報がよく鳴った。
「設定に無理があるのかと考えましたが、スタッフがその日の天気や来院状況をもとに対応するようになり、日に日に鳴る回数が減少。さらに使っていない部屋の照明や使い終わったあとの空調をこまめに切るようになり、取り組みが徐々に定着していったのを覚えています」と西山氏は当時を振り返る。

空調の風を循環して快適な院内へ

2012年夏は原子力発電所の再稼働のめどが立たず、四国電力は2012年7月2日~9月7日の期間、企業に向けて前年比7%の節電要請を行った。同院は、「計画停電除外指定医療機関」であったため、停電の心配はなかったが、西山氏は地域貢献として病院運営に影響のない範囲で省エネ活動を行うことを決め、3年前から取り組んできた省エネ活動の集大成として臨んだ。しかし、ひとつだけ懸念があった。同院が開業する際にこだわったテーマは「明るく開放的な病院」。天井を高くし、窓が大きく設計されているのが特徴だが、その半面、空調の風を隅々まで行き渡らせるには工夫が必要だった。
そこで西山氏は、サーキュレーターを1階の受付、診察室、2階のリハビリ室など計6台設置。2階のリハビリ室には、空気をかくはんするシーリングファンを2台導入した。また、外光対策としては、1階の広い窓の前にグリーンカーテンを設置。遮熱効果も体感できるほど大きく育った。

場所ごとに設定温度を調整

夏は涼しく感じられる工夫として、部屋ごとに空調の温度をこまめに設定した。1階の玄関付近は29℃、待合室は28℃、2階のリハビリ室は27℃と、入り口から奥に行くほど空気が滞留し、熱がこもりやすいため、空調の設定温度を調整。「外から来られる方は、29℃でも涼しく感じます。一方、2階のリハビリ室は身体を動かす方が多いため、そこから2℃下げて設定しています」と西山氏。2012年夏の節電期間中の使用電力量は前年同期比で約30%低減した。その結果は、「節電対策協力への御礼」としてまとめ、院内に大々的に掲示した。
「以前は、地球環境に貢献しようと取り組んできた省エネ活動ですが、震災の影響でその役割が大きく変わりました。しかし、社会に貢献できる活動という部分は変わっていません。患者さんにもご理解いただきながら、冬の取り組みにもチャレンジしています」と西山氏は続ける。

ウィークリータイマーの活用

冬の暖房は、2008年よりガスファンヒーターの導入を徐々に進めており、それが2012年の冬は大いに役立った。1階の受付や2階のリハビリ室など、計6台のガスファンヒーターでまかない、夏に続きサーキュレーターとシーリングファンを活用。電気空調は1階に3室ある診察室のみの稼働にとどめた。また、指定した時間に機器のON・OFFを自動的に行えるウィークリータイマーを、温水器5台とトイレの暖房便座7台へ新たに導入。以前、暖房便座は朝に電源の入れ忘れがあると、利用者が急速に温めようと高い設定温度で稼働して、そのまま診療時間が終わるまで使われることがあった。「『弱』の状態でタイマーを設定してある程度温かくしておくと、患者さんはそのまま使ってくれるようになりました」と西山氏。
これらの取り組みが功を奏し、2012年は前年と比較して契約電力は10kW低減、電力使用量は13.9%の低減に成功した。かつが整形外科クリニックでは、これからも日本の未来を見据えて省エネ活動を続けていく。

省エネの達人『企業編』でも放映されました!

テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画再生します。(4分00秒)

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院長 西山徹氏

企業概要

事業内容 病院
従業員数 24名
所在地 香川県高松市
URL https://www.katsuga.com/

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  • LEDベゼルと音声で省エネ行動のタイミングをお知らせします。オフィスや学校、工場、店舗などさまざまな場面で活用されています。

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    運用改善

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