電気の「見える化」で従業員の意識が変化[Case487]

株式会社ヱビスパック

北海道函館市

食品製造業

北海道

従業員1~20名

スタッフの連携

スマートクロック

スマートメーターエリア

機器稼働の見直し

空調管理

電力コンサルティング

見える化がもたらした省エネの成功ポイント

「電気をムダにしない」が合言葉。意識の変化が省エネを実現!

水産品を製造する同社は、省エネ意識の改善を目的に電気の「見える化」を導入した。電力ピークは商品の原料となる水産物の漁が最盛期を迎え、気温も上昇する夏。まず取り組んだのは空調の稼働調整だ。電力ピークが近づくと設定温度を上げる。さらに包装室では全4台の真空包装機のうち1台の稼働を止め、効果が出ない場合には空調の設定温度を少しの間高くした。ほかにも24時間稼働していたコンプレッサーを必要な時だけ稼働することで使用電力量を大幅に低減することができた。

  • 真空包装機などの稼働台数を調整
  • 事務スペースの空調稼働を調整
  • 冷凍庫の電源を一時的にオフ

導入効果

導入時期 2015年5月(取材時期 2023年2月)
契約電力 71kW(2015年)⇒ 46kW(2022年)
35.2%DOWN!
使用電力量 179,805kWh(2014年7月~2015年6月)
⇒99,408kWh(2021年7月~2022年6月)
44.7%DOWN!

導入目的は意識改善にあった

1968年創業、いかめしをはじめとする水産品を製造する同社。代表取締役の対馬正樹氏は「私が単に使っていない電気を消そう、といってもなかなか浸透しません。それよりも電気の「見える化」を使い現場に注意を促す方が、意識改善が進むと考えました。導入前には同業他社を訪問し、実際にどのように運営しているかを見て、自分なりにイメージを掴んでから導入しました」と話す。同社の電力ピークは漁が最盛期を迎え、気温も上昇する夏。包装室にSMART CLOCK、事務スペースにSMARTMETER ERIAを設置し、目標値を少しずつ下げながら、現場の改善を促す試みが始まった。

包装室に設置したSMART CLOCK

少しずつ増えていった現場の工夫

まず取り組んだのは空調の稼働調整だ。事務スペースでは設定温度などを意識せず好きに使っていたが、ピークが近づくと温度を上げるようにした。さらに包装室では全4台の真空包装機のうち1台の稼働を止め、それでもSMART CLOCKの表示が変わらない場合には空調の設定温度を少しの間だけ高くする。

ほかにも以前は24時間コンプレッサーを稼働していたが、運用方法を見直し必要なときのみ稼働したことで、使用電力量が大幅に低減した。随時、業務の内容を検証しながらムダをあぶり出し、省エネ活動に取り組んでいる。

電力ピーク時は包装室の機器稼働をずらしている

二人三脚で実現した省エネ

省エネ活動は二人三脚で進めてきた。「日本テクノの営業担当より"御社の規模感ならもう少し目標設定値を下げても大丈夫でしょう"とアドバイスをもらい、成果を出してきました。たとえば冷凍庫などは10分程度止めてもなかの商品に支障がないといったことも営業担当のアドバイスで知りました。電気を「見える化」し、省エネに取り組んだ結果、同じ業務を行ううえでも工夫が生まれました」。今では「電気をムダにしない」が同社の合言葉となって定着している。

冷凍庫の電源を一時的に落とすのも効果的だ

Comment

先日、包装室の照明をLEDに入れ替えたのですが、さほど使用電力量に変化はありませんでした。使用電力量などの数値は毎日のようにデマンド閲覧サービスで確認しているので、このように新たな設備の導入効果も即座にわかります。今後も試行錯誤しながら食品製造に取り組んでまいります。

代表取締役 対馬正樹氏

企業概要

事業内容 食品製造業
従業員数 12名(2023年1月現在)
所在地 北海道函館市
URL https://www.ebisupack.com/

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導入商品・サービス

  • LEDベゼルと音声で省エネ行動のタイミングをお知らせします。オフィスや学校、工場、店舗などさまざまな場面で活用されています。

    運用改善

  • 電気になじみのない方でも直感的にわかるよう、ニコちゃんの表情で使用状況をお知らせします。スマートクロックのコントロールパネルとして、電力使用の目標値の設定などさまざまな操作を行えます。

    運用改善

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