お客さまの動きに合わせた電気の使い方が実現しました[Case263]

株式会社三栄 セレモニーホール花穂苑

岐阜県瑞穂市

生活関連・サービス業

中部

従業員1~20名

スタッフの連携

スマートクロック

スマートメーターエリア

四季共通の取り組み

照明関連

省エネの達人『企業編』

空調管理

設備改善

電力コンサルティング

セレモニーホール花穂苑(かすいえん)はお客さまに安心してご利用いただけるサービスの提供を第一に考える葬儀施設。「喫茶室や読書・マンガスペースも設けて、お客さまには一日中でも安心してお過ごしいただける環境を整えています」と話すのは代表取締役の広瀬文明氏。SMARTMETER ERIA(以下、ERIA)とSMART CLOCKを利用したデマンドピーク対策と徹底した待機電力の削減、またサービス向上にもつながった省エネ活動の波及効果について話を聞いた。

見える化がもたらした省エネの成功ポイント

癒しの効果で使用電力量低減へ!

同施設では廊下に間接照明を設置し、落ち着いた癒しの空間をつくっている。また、廊下の蛍光灯をLEDの間接照明にしたことで大幅な使用電力量を削減。癒しの空間と省エネの両立が実現した。葬儀の後、利用者が退出すると控室の照明を消し、部屋の冷蔵庫やポット、廊下の給湯器や冷蔵庫の電源を抜き、消費電力の低減を徹底。この取り組みでスタッフの意識改革にも成功した。

  • 危機感ゼロから省エネ意識の芽生え
  • 5分間のデマンド対策
  • 自販機撤去でサービス向上
  • まずは実行!

導入効果

導入時期 2013年3月(取材時期 2014年2月)
契約電力 108kW(2012年)⇒ 89kW(2013年)
17.5%DOWN!
使用電力量 131,916kWh(2012年2月〜2013年1月)
⇒118,157kWh(2013年2月〜2014年1月)
10.43% DOWN!

危機感ゼロから省エネ意識の芽生え

セレモニーホール花穂苑が省エネ活動に取り組むようになったのは、2013年3月のERIAとSMART CLOCKの導入がきっかけだった。代表取締役の広瀬文明氏は導入前を振り返りこう話す。「電気代は必要経費だから仕方のないもの。電気代が上がったとしても強い危機感をもつことはありませんでした」。
導入当初、同社ではデマンドの目標値を60kWに設定していた。しかし、夏場が近づき、お客さまが施設を利用している最中に警報が時間を選ばず鳴る状態が続いた。デマンド上昇の原因は葬儀が行われる大型ホールの空調利用によるところが大きい。そこで広瀬氏はあらためて施設の使用電力量を確認し、デマンドの目標値を季節に合わせて70kW、80kW、85kWと微調整。お客さまの利用状況に合わせた電気の使い方を考えていくなかで、省エネ意識も徐々に芽生えていった。

5分間のデマンド対策

同社では葬儀の予定が入っている日には、その1時間ほど前から1階の大型葬儀ホール、2階の控室、喫茶室など全館のエアコンを弱めに稼働させてお客さまを迎える準備に入る。警報が鳴るのは1階の葬儀ホールに人が集まり、空調に負荷のかかる時間帯。そこで警報が鳴るとまずはホールの大型空調を一時的に止める。「そのころには2階の控室にお客さまはいません。スタッフが急いで2階に上がり、廊下や、喫茶室など葬儀中は必要のない場所の空調を切って回ります」。2階の見回りが済んだタイミングですぐに1階ホールの空調を再度稼働させる。「ほんの5分ほどの時間なので、ホールの温度に問題はありません」と広瀬氏。こうした流れをスタッフと協力して行うことで、デマンドピークは前年の108kWに比べ、89kWで夏を乗り越えることができた。

自販機撤去でサービス向上

デマンドピークの時間帯だけではなく、葬儀のない日には徹底した待機電力の削減に取り組んだ。まずは、会食会場や控室に設置してある大型の飲み物用冷蔵庫は電源を切り、利用時のみ冬は30分前、夏は1時間ほど前に電源を入れる。控室のポットや小型の冷蔵庫は、必要な場合のみ電源を入れて使用していただくようポップで案内。合わせて古くなったポットは消費電力の少ない電気ケトルに順次入れ替えている。
また、2階の共有スペースに設置してあった2台の自動販売機は撤去し、代わりにお客さまへは無料で飲み物を提供している。この取り組みについて広瀬氏は「自販機の電気代が月に1台1万円ほどかかっていました。お客さまへご提供する飲み物代は月に4~5千円ほどかかりますが、経費は半分以下。以前は有料の自販機だったことを考えると、サービスの向上にもつながっています」と話す。

まずは実行!

新たに導入した5台のサーキュレーターも有効活用されている。廊下や小規模な法要会場ではエアコンと併用し、冬は上向きに、夏は横向きに角度を変えて空気を循環させる。また2階の廊下にはLEDの間接照明を設置することで、少ない明かりでも温かみのある空間作りを実現し、使用する蛍光灯の大幅な削減につなげた。トイレには人感センサーも導入。スタッフとアイデアを出し合い、さまざまな対策が実行されてきた。
最後に広瀬氏はこう話す。「省エネを考えて、電気のムダに気づくようになると、他の物事に対してももったいない意識や、サービス向上につながるような工夫が生まれてきます。とりあえずやってみて、お客さまに迷惑がかかるようだったらすぐに戻す。お客さまに安心してご利用いただくことが第一ですからね」。そんな気遣いの心と、柔軟な思考が省エネ活動の成果にもつながっているようだ。

取材日:2014年2月

省エネの達人『企業編』でも放映されました!

テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画を再生します。(4分00秒)

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代表取締役 広瀬文明氏

企業概要

事業内容 葬祭業
従業員数 4名
所在地 岐阜県瑞穂市
URL https://www.kasuien-gifu.com/

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導入商品・サービス

  • LEDベゼルと音声で省エネ行動のタイミングをお知らせします。オフィスや学校、工場、店舗などさまざまな場面で活用されています。

    運用改善

  • 電気になじみのない方でも直感的にわかるよう、ニコちゃんの表情で使用状況をお知らせします。スマートクロックのコントロールパネルとして、電力使用の目標値の設定などさまざまな操作を行えます。

    運用改善

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