見える化がもたらした省エネ成功のポイント
各現場の状況にあわせた省エネの工夫
電力ピークは空調の立ち上げが重なる冬と夏の朝。空調は始業1時間前に一斉稼働していたが、タイミングをずらすことで電力ピークを分散した。その後は照明の適正化に着手。それぞれの業務に必要な照度を保ちつつ、照明を間引いた。また、電線ケーブルの加工機械の稼働時間が長く、夏場は室温の上昇を招いていたため、作業スペースを囲って熱の広がりを抑えた。
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朝の空調立ち上げをずらす
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各現場の照度を調べ、間引き・調整し最適化
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電線ケーブルへの加温方法を工夫し電力使用を抑制
導入効果
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※取材時期:2017年1月
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※導入時期:2009年11月
電力ピークは冬場と夏場の朝、空調の立上げを工夫
代表取締役社長の川松正夫氏が茨城県の省エネ診断を申し込むと設備の老朽化への指摘が相次いだ。しかし、導入費用の面から早期の実現は難しいと判断し、費用負担の少ない運用改善による取り組みへとシフトした。電力ピークは冬場と夏場、空調の立ち上げが重なるのが原因だった。空調は始業1時間前の7時30分から6台を一斉稼働していたが、6台のうち3台を8時10分に、1台を8時30分に稼働するよう調整。残り2台はより寒暖が厳しい時に限り、9時以降に稼働することで電力ピークを分散した。また、窓を遮っていた物置き場のレイアウトを変更して風の流れを改善し、空調稼働を抑えるようにした。
現場にあわせて照明の場所や照度を調整
ピーク対策後は、照明の適正化に着手。それぞれの業務における必要な照度にばらつきがあるが、JIS規格に照らしてみると、なかには過度に明るい照度で業務を行っている場所があった。川松氏は1ヵ所ずつ丁寧に調べ、必要に応じて間引きを実施。その後の従業員へのヒアリングで、明かりの感じ方は個人差があることを認識すると、一部では意見を取り入れ元に戻すなど臨機応変に対応。結果的に280本中80本の間引きに成功した。
電線ケーブルの加温方法を工夫し省エネに
従業員からのアイデアを生かした取り組みもある。電線ケーブルの加工をする際は熱を加え、素材をやわらかくする必要がある。従来は800Wの電気ヒーターで加温していたが、稼働時間は1日8時間にもおよぶため、夏場は室温の上昇を招いていた。作業スペースを囲って熱の広がりを抑え、どれくらいの熱源なら同じ効果が得られるか検証したところ、なんと1/10以下の60Wで済んだ。夏場の室温上昇も大幅に改善されたほか、エアコンの使用電力抑制や作業環境の改善も図れた。
省エネの達人『企業編』でも放映されました!
テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画を再生します。(4分00秒)
Comment
当社に着任した段階で既に日本テクノの省エネ支援サービスが導入されていたことが心強く、担当の方も親身に相談に乗ってくれました。デマンド閲覧サービスは過去との電力使用の比較が容易で重宝しています。大きな設備改善をせずとも省エネ効果が得られました。
企業概要
事業内容 | エレベーター・エスカレーター用部品の組立・配線、電線ケーブル加工 |
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従業員数 | 33名 |
所在地 | 茨城県笠間市 |
URL | http://www.uchihara-denki.co.jp/group.html |
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