レッスン内容に合わせた省エネ対策[Case367]

ときわスイミングスクール

福岡県北九州市

生活関連・サービス業

九州

従業員21~50名

照明関連

ガス・水道関連

スマートメーターエリア

機器稼働の見直し

省エネの達人『企業編』

空調管理

電力コンサルティング

見える化がもたらした省エネの成功ポイント

現場を知るスタッフが数々の工夫を生む

生徒さんが過ごしやすい環境づくりと省エネは一見矛盾するようだが、スタッフが工夫することでこれらを両立させている。暖房は温風が直接あたるよう下向きにし、使用するコースやレッスン内容に応じて稼働台数を細かく調整。午前中のレッスンで使用するプールは2コースのみのため、すぐそばの暖房だけを稼働する。夜の選手クラスのレッスンは運動量が多いため、暖房は止めるなど、スタッフの気づきから生まれた省エネアイデアが随所にちりばめられている。

  • デマンドピークはレッスン開始時刻
  • 準備の流れを見直し
  • メリハリのある空調利用
  • 外光を取り入れて照明を間引き

導入効果

導入時期 2013年11月(取材時期 2016年4月)
契約電力 45kW(2013年)⇒ 40kW(2016年)
11.1% DOWN!
電気使用量 122,628kWh(2012年8月~ 2013年6月)
⇒ 119,474kWh(2015年8月~ 2016年6月)
2.57%DOWN!

福岡県北九州市にある「ときわスイミングスクール」は、子ども専用のスイミングスクール。子どもたちの体力向上や達成感、喜びにつながるレッスンを第一に、あいさつの習慣や社会性も育んでいく。受付では人型ロボットのpepperがお出迎え。通常レッスンのほかにも、タイムトライアルやイケメンコーチ総選挙などのイベントが開催され、子どもたちが楽しく通える環境を整えている。レッスン環境を守りながらの省エネ活動の様子を主任コーチの塩津雅之氏に伺った。

デマンドピークはレッスン開始時刻

ときわスイミングスクールは、長さ25メートル×9レーンのプールをもつ北九州市内最大級のスイミング施設。同社では、レッスン時間に合わせて準備を行うため、レッスンの開始時刻とデマンドピークがほぼ同時にやってくる。「日によって開始時間が違うため、この時間帯という決まりはありませんが、使うときと使わないときの差が激しいのが特徴です」と主任コーチの塩津雅之氏は話す。
デマンド値が特に上がるのは冬場のレッスン開始時間。SMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を導入したことで、その状況がはっきりとわかるようになった。ERIAはフロントに設置し、警報が鳴ると、フロント担当者がコーチ室や更衣室など、支障のない場所の空調や照明を消すことでデマンドを抑えた。

フロントに設置されたSMARTMATER ERIA

準備の流れを見直し

警報時の対策とともに、準備の時間帯もムダのない電気の使い方が徹底されるようになった。プールの水のあたためは、冬場の場合、レッスンが始まる1時間前からボイラを稼働させる。続いて15分前になるとフロントや更衣室など館内の暖房を入れる。プール室は湿度が高く他とくらべて室温も安定しているため、空調を入れるのは子どもたちの体操が終わってプールに入る時でよいという。
午前中に行われるベビークラスの時間帯は、プールの半分のみを使用するため、その部分だけ集中して暖房を稼働させる。空調の吹き出し口が下向きで、温風が直接利用者に向けられるタイプのため、こうした部分的な使用が可能だ。そのほかプール室の出入り口にはビニールカーテンを取り付けて外部の冷たい空気の侵入を防ぎ、窓に保温性のある緩衝材を貼るなど、スタッフの手作りの工夫も見られる。

プール室の出入り口に取り付けられたビニールカーテン

メリハリのある空調利用

週に4回ある選手クラスの時間帯には、他のレッスンでは見られない電気の使い方がされている。選手クラスのレッスンは2時間あり、この間はプール室の暖房は使用しない。「他のレッスンとは運動量が違うため、暖房が入っていると暑いくらいです。レッスンごとにメリハリをつけて使用しています」と塩津氏。このためボイラも普段は空調用とシャワー用の2基を使用しているが、暖房用のボイラを切り、シャワー用の1基のみに切替える。切るボイラも一日交代にして、機械への負担が分散するよう配慮した。
選手クラス終了後は、プールの水の保温のために、生徒たちがプールにブルーシートを張る。「この作業も含めて一日のレッスンが終了します。プールの片付けを子どもたちと一緒に行うことが省エネとともにしつけの一環にもなっています」。

暖房用のボイラのオン・オフはレッスンごとにメリハリをつけて

外光を取り入れて照明を間引き

2015年にはコーチ室、フロント、保護者がレッスンを見学するギャラリーの照明をLEDに交換した。プール室はLEDへの交換は行っていないものの、場所によって設置する水銀灯の数を調整。外光を取り入れられる窓側は4つ、壁側は6つとなっており、さらに天気や時間帯によって間引き点灯も行う。コーチ同士で「明るいから消そう」「そろそろ付けようか」など声をかけあって臨機応変に対応している。
また、デマンドピークになることはないが、夏場の課題はギャラリーの環境整備だという。冷房2台の温度設定を26度にしたうえで、扇風機2台、サーキュレーター2台を併用して風を循環。省エネを考えながらも利用者への配慮も忘れない。子どもたちが安心してレッスンに通える環境と省エネの並走が続いていく。

24時間稼働の濾過機は外に設置してあるため、使用しなくなったブルーシートを巻いて保温

省エネの達人『企業編』でも放映されました!

テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画を再生します。(4分00秒)

Comment

主任コーチ 塩津雅之氏

企業概要

事業内容 子ども専用スイミングスクール
従業員数 30名
所在地 福岡県北九州市
URL https://tokiwa-ss.jp/

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  • 電気になじみのない方でも直感的にわかるよう、ニコちゃんの表情で使用状況をお知らせします。スマートクロックのコントロールパネルとして、電力使用の目標値の設定などさまざまな操作を行えます。

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