見える化がもたらした省エネの成功ポイント
空調稼働のルール化
もともとオフィスビルに入居していたが、新社屋が完成し、空調稼働などを自由に変更できるようになったことが取り組む契機となった。空調の立ち上げは、出社時間の早い営業部から30分ごとにタイマーを設定して稼働。警報時に調整する空調の優先順位を表すカラーシールを操作パネルに貼付している。
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空調の立ち上げはタイマーで分散稼働
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調整する空調の優先順位をつける
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使用頻度の高い場所から設備改善
導入効果
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※導入時期:2015年6月
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※取材時期:2019年4月
オフィス移転を機にコストを意識
東亜建設技術株式会社は、福岡市西区に本社を構える総合建設コンサルタント企業。2003年、新社屋が完成し市内中心部のオフィスビルから移転した。
「それまでの空調一括管理とは異なり、個別で調整できるようになったことなどで、コスト意識が高まりました」(経営管理部 課長 梅津謙二氏)。
2015年、電気の「見える化」を導入すると空調の使用によって警報が鳴り、とにかくオフィス内を走り回ったという。
社員の働きやすさを優先したルールづくり
同社の省エネのこだわりは、社員の働きやすさを前提にしている。部署ごとの働き方や、社員の特徴を見極めルールを決めた。まず空調の立ち上げは、出社時間の早い営業部から30分ごとにタイマーを設定して稼働。操作パネルのカラーシールは、警報時に調整する空調の優先順位を表している。社員には設定温度を一定に保つよう周知しているが、それでも頻繁に温度が変更されてしまう空調は赤、黄はときどき、青は変更されない空調を示す。
「これによってSMARTMETER ERIAの表情が変わると、大体どの空調が調整されたのか見当がつくようになり、真っ先に赤のシールを貼った空調に向かい温度を戻します」。
省エネ活動を指揮する経営管理部は、もちろん青のシールを貼っている。さらに照明や空調の入れ替えも、社員が快適に業務にあたれるよう使用頻度の高い場所から更新した。
お決まりになった省エネ巡回で笑いが起こる
「よくオフィスを巡回しているので、ただ歩いているだけでも社員に"また電気?"と笑われるようになりました。それだけ活動が根付いた証拠。最近、滅多に警報が鳴らなくなったのは、社員が部内のSMART CLOCKを見て、私たちの代わりに空調を調整してくれているからなのかもしれません」(主任 渡瀬大史氏)。
そうした状況を梅津氏は"無理を強いず、笑いが出るくらいがよい"と考えている。
Comment
私たちはいずれも他部署から経営管理部に異動してきました。それまで部単位のコストは意識していましたが、光熱費や消耗品費までは考えたことはありませんでした。1部署のコスト改善がわずかであっても、それが全社では大きな財産になるとわかりました。これからも小さな取り組みを積み重ねていきます。
企業概要
事業内容 | 総合建設コンサルタント |
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従業員数 | 108名(2019年4月現在) |
所在地 | 福岡県福岡市 |
URL | https://www.toa-ct.co.jp/ |
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