市場連動型とは
「市場連動型」料金は、電気料金単価が市場価格と連動して変動するプランです。
一般的な電気料金は単価があらかじめ決まっています。そのため契約している電力会社のプランや料金に変更がない限り、単価が変わることはありません。
これに対して「市場連動型」料金は、国内唯一の電力取引市場「一般社団法人 日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格と連動しています。JEPXでの取引価格は電気の需要と供給の状況によって30分ごとに価格が変動します。この変動に合わせて「市場連動型」料金の単価も決まります。
市場価格の変動について
日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場は、翌日に受け渡しする電気の取引を行う市場です。1日を30分単位に区切った48コマの商品について取引を行います。JEPXでの市場価格(約定単価)は気象条件や電力需給、燃料価格などに応じて30分ごとに変動します。そのため、現在の小売電気事業者の電気料金より安くなることを保証するものではありません。また、市場価格(約定単価・エリアプライス)は大手電力会社のエリアごとに異なります。各エリアの価格は「環境市場」WEBサイトからご確認いただけます。
環境市場WEBサイト
卸電力取引のエリアプライス・システムプライス
環境市場とは電力の需要家であるユーザーさまに、電力市場の日々・季節ごとの推移(エリアプライス・システムプライス・インバランス料金)をわかり易くご覧いただけるWEBサイトです。環境市場は「日本卸電力取引所(JEPX)」が公表するエリアプライス・システムプライスを図表化し表示しています。
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※データ利用についてはJEPXのご協力、ご了解をいただいております。
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※日本テクノはJEPX取引会員(2007年8月~)社員(2013年11月~)です。
DR(デマンドレスポンス)の推奨
電気は貯蔵することが難しく、常に需要と供給のバランスを保つ必要があります。このバランスが崩れると周波数が乱れて大規模停電につながる恐れがあります。近年、電源の多様化が進み、太陽光や風力をはじめとする再生可能エネルギー(自然変動電源)が多く活用されるようになりました。季節や天候などの自然条件によって発電量が変動する自然変動電源。一般的に太陽光は気温が25℃以下となる春や秋の日中に最も発電量が増え、風力は冬の風が強い日に多く発電するとされています。当然、これらのタイミングには発電量の増加により市場価格は下がる傾向にあります。また一方で、高温で太陽光の発電効率が下がる真夏の日中、空調利用による需要増が重なったときなどには市場価格は上がる傾向にあります。
これらの変化に消費側から対応するのがDRです。「上げDR」(市場価格が安い時間帯は電気を積極的に使う)と「下げDR」(市場価格が高い時間帯は使用をできる限り控える)を上手にコントロールすることで、市場に連動した価格で賢く、またお得に電気を使うことが可能となります。さらに、これまで供給量が需要量を上回る場合などに出力制御の対象となっていた再生可能エネルギーの発電能力を最大限活用することにもつながります。
当社では、電力を供給している高圧需要家のお客さまを対象とした「DRプロジェクト」を2022年12月より開始。SMART CLOCKやSMARTMETER ERIAなどを活用した、電気の「見える化」サービスを通じて、DRの推進を図っています。
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