電気に関する総合サービスを提供する日本テクノ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:馬本英一)は、電気を「見える化」する時計SMART CLOCK(以下、スマートクロック)(※1)の新モデルを発表いたします。ご契約のお客さまには、2024年2月より順次新モデルにて機器を設置いたします。
本製品は目に見えない電気の情報を可視化し、自然な省エネ行動を促す世界初の時計です。電気の使用状況を光と音でお知らせすることにより、「時計を見る」という日常的な行動に電気の情報をプラスします。独自の仕組みと表示方法は世界25ヵ国で特許を登録(※2)しています。2011年5月の発売以来、改良を重ね、現在では25,638件の法人のお客さまに28,861台をご活用いただいています(2023年12月時点)。
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https://service.n-techno.co.jp/smartclock/
今回発売する新モデルでは、時計盤面に配置されている有機ELディスプレイを上下2段配置に仕様変更することでより多くの情報を利用者にお伝えします。また時針および分針を半透明に仕様変更し、有機ELディスプレイ表示部分に時針および分針が重なっても内容を確認できるようになりました。その他にもディスプレイへの表示内容や外周に配置されたLEDベゼルの光り方、お知らせ内容の見直しを行い、さらなる利便性でお客さまの「上手な電気の使い方」をサポートいたします。
■ハード面の改良
1.有機ELディスプレイを上下2段に配置。より多くの情報を同時に表示可能に
2.時針および分針を半透明の素材に変更
3.時計の時刻ずれが発生した際の自動補正機能を搭載
■ソフト面の改良
1.LEDベゼルの光り方で、使用量料金を決定する次の30分間の市場価格(※3)を確認できるよう表示方法を改良
2.LEDベゼルの表示モードについて、時間経過にかかわらず固定表示が可能に
3.DR(デマンドレスポンス)のタイミングを光と音でお知らせ(※4)
4.各種お知らせ内容の見直し
※1 SMART CLOCKは当社が販売する主装置「ES SYSTEM」(以下、ESシステム)および環境指向型多機能モニター付きデマンド警報器「SMARTMETER ERIA」(以下、ERIA)とのパッケージ販売商品です。ご利用いただくにはセットでのご契約が必要となります。
※2 特許第5332069 号/特許第5493237 号
※3 市場価格とは、一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)が公表する市場価格(約定単価)をさします。
※4 当社より電力供給を行っているお客さまで、DRプロジェクトに参加している事業場に限ります。
【 新機能の詳細 】
ハード面の改良
1.有機ELディスプレイを上下2段に配置。より多くの情報を同時に表示可能に
時計盤面に配置した有機ELディスプレイでは、各種設定値や現在値、市場価格などさまざまな情報を表示。より多くの情報を同時にお伝えできるよう、上下2段に配置しました。上下段別々の表示設定が可能。LEDベゼルの光り方とあわせて活用することで、例えば以下のような情報を瞬時に確認することができます。
・LEDの設定: 「現在・単価」モード
・有機ELの設定: 上段に「デマンド」、下段に「単価」
LEDで「現在(デマンド)」と「単価(市場価格)」の概算を、有機ELで「デマンド(設定・現在・予測・瞬時)」と「単価(現在市場価格・次市場価格)」の具体的な値を把握することができます。電気を使う現場でさらにこまやかな状況把握が可能となり、電気の使用状況をより迅速に調整することができます。
また、上段の有機ELディスプレイでは右側のLEDベゼル、下段のディスプレイでは左側のLEDベゼルがそれぞれ何の設定を表示しているのかを定期的にお知らせします。
有機ELディスプレイの表示内容は切り替えのタイミングを2~9秒の任意の値に変更することができます。
2.時針および分針を半透明の素材に変更
時計本来の機能である「時間を確認する」ことに支障が出ないよう配慮しつつ、時針および分針を半透明化。有機ELディスプレイの表示内容の視認性を高めます。
改良前 改良後
3.時計の時刻ずれが発生した際の自動補正機能を搭載
時刻ずれが発生した際、自動で補正をかけるとともに、ESシステムから当社サーバーへ通知する機能を搭載しました。スマートクロックのCPUが認識している時刻や自動補正の回数を遠隔にて把握することにより、機器設置先事業場や周辺機器による時刻ずれの発生要因の特定に役立てます。
ソフト面の改良
1. LEDベゼルの光り方で、使用量料金を決定する次の30分間の市場価格を確認できるよう表示方法を改良
今回の改良で次の30分間の市場価格をLEDベゼル上に表示する(白色LEDライト)ことにより、今の時間帯に電気を使用するべきか判断することができます。
2.LEDベゼルの表示モードについて、時間経過にかかわらず固定表示が可能に
従来のスマートクロックでは、分針が0分~29分の間は12時の位置から、30分~59分の間は6時の位置から「現在のデマンド値」を表示していますが、一部のお客さまより「左右が切り替わるとどちらを見てよいかわからなくなってしまう」とのお声がありました。これを解消するため、設定で表示モードを選択可能に。「固定モード」に設定すると、時間経過にかかわらず現在のデマンド値は右半分に表示されるようになります。
3.DR(デマンドレスポンス)のタイミングを光と音でお知らせ
電力の需給状況に応じて無理のない範囲での節電をお願いする「下げDR」と、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー(再エネ)の供給が過剰となり、再エネ由来の電気が余る時間帯には電気を積極的にご使用いただく「上げDR」。前日に通知されたDR要請に対し参加申し込みを行った事業場に設置されたスマートクロックから、各対象時間の最初の1分以内に上げDR、もしくは下げDRのお知らせを行います。
この表は横スクロールしてご覧いただけます
上げDR推奨時 | 下げDR要請時 | |
---|---|---|
LEDベゼルの光り方 | 水色、右回りに5回点灯 | 水色、右回りに5回点灯 |
有機ELディスプレイ表示メッセージ(上段) | 上げDR推奨中。この時間帯は再生可能エネルギーなどによる発電量に余裕があります。 | 下げDR要請中。この時間帯は電気の使用を控えましょう。 |
有機ELディスプレイ表示メッセージ(下段) | 単価(市場価格) | 単価(市場価格) |
音声 | 上げデマンドレスポンス推奨中です。この時間帯は積極的に電気を使うことをおすすめします。 | 下げデマンドレスポンス要請中です。この時間帯は電気の使用を控えましょう。 |
4.各種お知らせ内容の見直し
そのほか、今回の改良にあわせて各種お知らせ内容、表示方法の見直しを行いました。
●デマンド警報時の表示
従来のスマートクロックでは、警報が発生すると有機ELディスプレイに「デマンドOVER」と表示され、通常の表示が見えない状態でした。上下2段配置になったことで、常に通常表示も見られるようになりました。
●市場価格のお知らせ
30分間毎の時限が切り替わった1分後に音と光、有機ELディスプレイへの表示で市場価格をお知らせします。市場価格が基準値より高い時、安い時でお知らせ内容が変わります。基準値はERIA(モニター)で設定変更可能です。
●お誕生日のお知らせ
誕生日が設定されている場合、指定時刻にお知らせする機能。有機ELディスプレイが上下2段配置になったことで、音声によるお知らせのほか、下段に通常表示をしつつ上段に「○○さん お誕生日おめでとうございます」のメッセージを表示することができるようになりました。
SMART CLOCK 主な仕様
● サイズ 直径 400mm D75mm
● 重量 約1.8kg (ACアダプタは含まず)
● 設置可能台数 4台
● 付属品 ACアダプタ
● 秒針 LEDが白く点灯し表示
● 搭載 温湿度センサー 照度センサー
本製品は、ERIA(モニター)のオプション製品です。周囲に60個のLEDランプを配置したアナログ時計です。LED表示は電力会社の電子メータで設定されている時刻に準じており、お客さまの設定時刻とずれる場合がございます。使用電力量に対する設定はERIA(モニター)やデマンド閲覧サービス(WEB)から、LED表示モードの切り替えはモニターからそれぞれ行うことができます。
記事の内容は発表時のものです。 商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。 |